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スタディホール · 2/6線形性とばらつき
デスク · n個のサイコロを4,000回振る
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ブリーフィング · スタディホール

線形性とばらつき

使う場面:サイコロ、トレーディングゲーム、カードゲーム

和の期待値は期待値の和に等しくなります。各部分が独立でなくても成り立つので、サイコロ2個の値付けで36通りを書き出す必要はありません。

E[X + Y] = E[X] + E[Y]

分散が足し算できるのは、各部分が独立なときだけです。そのためσは部分の数の平方根で増えます。サイコロ10個の期待値は1個の10倍ですが、ばらつきは約3.2倍にすぎません。だから和は釣り鐘型になり、気配の幅はフェアバリューより緩やかに広げるべきなのです。

σ(n個の独立な和)= σ₁ · √n
仕組み:期待値は常に足せるのに、ばらつきはそうでない理由

E[X + Y] = E[X] + E[Y] の読み方

E[ · ]かっこ内の量の「期待値」。
X, Y2つの確率変数。たとえばサイコロ1とサイコロ2。
X + Y新しい確率変数:毎回の2つの合計。

なぜ常に成り立つのか。平均とは「全部足してから割る」ことで、足す順番は関係ありません。サイコロ2個を600回振ったとき、すべての和の総計は、サイコロ1の列の合計とサイコロ2の列の合計を足したものに等しくなります。依存関係が変えるのは同じ行にどの値が並ぶかであって、各列の合計ではありません。

Var(X + Y) = Var(X) + Var(Y) + 2·Cov(X, Y) の読み方

Cov(X, Y)共分散:XとYが一緒に大きくなりやすい(正)か、逆に動く(負)か、無関係(ゼロ)か。(X − μₓ)(Y − μᵧ) の平均です。
独立一方を知っても他方について何も分からない状態。このとき Cov = 0 で、分散はそのまま足せます。
設定関係分散σ
別々のサイコロ2個、X + Y独立、Cov = 02.92 + 2.92 = 5.832.42
同じサイコロを2回数える、X + X完全に同じ向き4 × 2.92 = 11.673.42
X + (7 − X)完全に逆向き00

最後の行はヘッジです。誤差がちょうど打ち消し合う2つのリスクのあるポジション。3つの設定はいずれも期待値7で、違うのはばらつきだけです。

√n はどこから来るのか

分散σ₁²を持つ独立なコピーをn個足します。分散を足すと n·σ₁² なので σ = √(n·σ₁²) = σ₁·√n。サイコロ10個なら 1.71 × √10 ≈ 5.40 で、期待値は35です。金融ではこれが分散投資が効く理由です。完全には相関しない多くの資産を持つと、期待リターンはリスクより速く増えます。

覚え方
  • 和 → 期待値を足す。サイコロn個 = 3.5n。戻さないカードn枚 = 7n。
  • ばらつき → √n。サイコロn個のσ ≈ 1.71√n。結果のおよそ95%は2σ以内に収まります。
  • 分かっている部分 → そのまま代入。1個が5なら、サイコロ2個のフェアは 5 + 3.5 = 8.5。
  • 戻さない場合:未知のカードの平均は7ではなく残りのデッキの平均。
遊び方からいつでも再表示できます。